現在は世界一の長寿国として知られるようになった日本でも、第二次世界大戦以前は、どこの家庭も同じように粗食であり、平均的にはけっして長寿ではなかったようです。
ところが、そうした時代にも、長寿村と呼ばれるような地域が存在したのです。
そういった村では低カロリー・低脂肪・低塩分という食事を意識せずにバランスのよい食生活ができていたんですね。
長寿村に共通していた食事ですが食生活に魚か大豆が豊富にあり、野菜が豊富に食べられています。
また、短命な村の共通していたのはコメの偏食、大食の食習慣のある村であったとのことです。
他にも海藻を常食とするところは、食べないところより一段と長寿者が多いというような報告もみられています。
日本の伝統食に関する疫学研究の一つでよく知られているのは、1960年代後半に行われた日本からハワイに移民した人たちの疾病の変化に関する調査研究です。
アメリカで発足した栄養と人間のニーズに関する特別委員会では最も健康によい食事は、60年代の日本人の食事で、摂取エネルギー中の脂肪の比率が低く炭水化物の比率が高く、理想に近いものというふうにまとめられています。
一般に日本人は白人に比べて動脈硬化を起こす年齢は遅いのですが、ハワイに住んでいる二世は、一世に比べて動脈硬化が若い年齢で起こり、三世ともなると白人との差はほとんどみられなくなるのです。
こういった動脈硬化の原因は脂肪を摂りすぎた食生活にあるという報告もなされました。
私たちの体が口からいれた食物で出来ていることを考えれば当たり前の話ですが、以上のように食生活と病気には密接な関係があるのが歴然です。